中武泰一郎
高鍋町本町一番街で、「竹屋」(書道用品)の商いを始めて10月7日で30年となりました。これも長年に亘り地域の皆様のご支援とご愛顧を頂いた賜物と心から感謝申し上げます。
初代の竹屋多治右衛門以来210年余り、脈々と受け継がれてきた「竹屋」の屋号を引き継がんとして、東京より戻り商いを始めることと致しました。
商いを始めるに当たっては、高鍋で商売を営んでいた親戚等に相談し、二番手・三番手ではなく、ここに同業がない「書道用品」を取り扱うことに決めた次第です。
ただ、高鍋の町も人も全く知らず、ましてや商売に関してまったくのど素人で、開業はしたが行き先は五里霧中の手探りでした。
商売で生活していくためには、町に溶け込み人を知らねばと思い、PTA等に関わらせて頂き、人の輪を広げていくことが出来ましたことが大きな財産であります。
商いに関しては、未だに要を得ませんが、書道用品に加えて掛け軸や額装も取り扱うことで今日を迎えましたものの、今振り返って思いますと、経験の無い世界への無謀な挑戦だっただけに色々なことがございました。
30年経った今日この商いを天職と思い、これからも妻と二人三脚で「竹屋」の8代目として、この高鍋の地で頑張って生きたいと思っていますので、今後とも何卒よろしくお願いします。